GLOCK(グロック)が22口径の新製品、G44を発表
GLOCK(グロック)社が数日前から予告していた新製品の発表が日本時間12月11日0時から行われ、その様子が世界中に向けてライブ配信された。発表前からティザーサイトなどが設けられ、発表までのカウントダウンが表示されるなどグロックファンたちに向けた準備の様子もお伝えしたが、その内容は新型ピストルの発表ということになった。
今回発表された新型ピストルは、GLOCKでは初の22口径モデルとなる「G44」。口径は小さいがハンドガン本体のサイズはG19とほぼ同じ大きさで、9mm弾以上のフルパワーハンドガンと同じグリップ感覚を再現しながら低反動トレーニングを可能としている。また、.22LR弾は安価でもあるため、より多くの弾数をトレーニングに費やせる。
GLOCKではG44を、シューティングをこれから始める人の入門用やトレーニング用の銃器として理想的なピストルであるとしており、これから大々的なプロモーションや販売網の拡大をしていくようだ。
発売日は2020年1月20日で、まさにショットショー2020を見据えたベストなタイミングでの販売開始となる。
GLOCK44の特徴
・GLOCK初の22口径ピストル
・スチールレールとポリマーボディを組み合わせたハイブリッドスライド
・Gen5に準拠したフレームデザイン
・G19と同等な性能を持つトリガー
・10ラウンドマガジン(将来的には15発のオプションマガジンが発売される可能性あり)
・ポリマー製サイト(オプションでスチールやアクリル系素材のものもあり)
1 全長 185mm
2 スライド長 174mm
3 幅(全体) 32mm
4 スライド幅 25.5mm
5 マグを含む高さ 128mm
6 サイトライン(ポリマー) 153~158mm(調整可能)
サイトライン(スチール) 152 mm | 5.98インチ
サイトライン(GNS) 151 mm
7 トリガー距離 70mm
ティザーサイトでは新製品発表前から閲覧者がコメントを書き込めるようになっており、様々な憶測が飛び交っていた。ピストルカテゴリ以外の製品や1911などこれまでのGLOCKとは一線を画す製品などに期待が寄せられる一方で、「22口径ではないことを望む」などの意見もいくつか見受けられた。まさに一部のグロックファンにとっては最悪の予測が当たってしまった結果でもあると言えるのかもしれない。
しかし.22LR弾は威力が小さい弾薬であるにもかかわらず、正確で信頼性のある対応銃器を製作するのが難しいと言われている。ジャムなど起こしずらくGLOCKの名に恥じない製品を作り上げるには相応の苦心があったに違いない。
GLOCKはポリマーフレームオートの先駆けとして広く普及しており、特に人気の高いG19と同じサイズで作られたことがG44のセールスポイントとなっている。既にG19を愛用しているユーザーや法執行機関、軍のトレーニング用として、またビギナーのためのシューティングガンとして市場を席巻することも多いにあり得るだろう。